弊社の十数年にわたる豊富な業務経験の一部をご紹介します。計測対象物は造成地、プラント、文化財など多岐にわたります。
計測事例を動画で見る
3Dレーザースキャナで計測した点群データを動画で表示することで、より具体的に成果品をイメージすることが可能です。テレビ番組のスタジオや大阪駅周辺などの計測データをご覧いただけます。
設備・工場・プラント
As-build(ありのまま)の形状を計測できることから、プラントや船舶内の設備の計測にも最適です。点群データを基に配管のモデリングを行うことでCADデータとして取り扱うことが可能となり、複雑に入り組んだ配管の干渉や溶接間距離の確保のチェックを容易に行うことができます。設備の増設やレイアウト変更に伴う計画の策定に利用されています。
建築
図面が失われた建築物を計測し、現状の図面を作成することができます。また、点群の密度を高めることによって、壁面にはめ込まれたレリーフや階段の手すりなどの装飾品もあわせて計測し、美しい建築意匠を次代に引き継ぐことが可能です。
トンネル
大量の点により「面」的に構造物の形状を取得することができるため、トンネルのような曲面の形状も正確にデータ化することができます。設計データとの比較による出来形計測や定期的に複数回計測したデータの重ねあわせによる経時的な変位の計測をすることができます。任意の位置で断面図を作成できる他、色彩により視覚的に表現することもできます。
地下空間
地下街全体をくまなく計測することで、都市における地上部と地下部との関係性を立体的に把握することができ、避難計画の作成に役立てることが可能です。また、洪水が発生した際、水没危険箇所などの情報を視覚化したハザードマップの作成にも用いられます。
大規模公共施設
野球場や駅など、1度に数万人が利用する公共施設では、経年劣化に伴う修繕や設備増築のため、竣工時の図面と現状が異なる場合があります。現時点での形状をすべて計測してCAD図面に変換することで、より効率の良い改修工事を実現することができます。
文化財・城郭・神社・仏閣
建設から長い年月が経つ城や神社仏閣は、修復や管理・保全を行うための図面作成に3Dレーザースキャナが利用されています。スケッチや写真を基に作成した図面よりも正確且つ詳細に形状を図化することができます。城の石垣は老朽化に伴いはらみや崩落が問題となっており、細かい凹凸や詳細の形状を表現する必要があることから、通常よりも高密度の設定で点群データの計測・データ処理を行っています。
橋梁・高架
橋梁の歪み・沈下などの劣化状況を、交通規制の実施や足場を設置することなく離れた場所から計測できます。また、図面のない既存の橋梁のモデリングにも用いられます。
法面
老朽化した法枠の計測し、取得データを基に補修等のメンテナンスを実施します。2次元の図面だけでは判別しにくい複雑な傾斜や形状の視覚化をすることができます。その他にも土砂災害等が発生した現場の現況計測にも用いることができます。危険地帯に入ることなく現場の状況を保存することができ、取得データは復興や防災に向けた分析に活用されています。
砕石場・造成地
現況の地形を計測し、土地利用計画の図面を基に作成した3Dメッシュデータと重ね合わせて比較することで、土量の算出を行っています。詳細な地形データを取得できることから、正確な土量を算出することや適切な土量配分計画を立てることができます。
自然環境
自然が生み出す岸壁や洞窟などの形状は、日々変化を続けています。現在の形状を克明に記録し、図面化することが可能です。また、災害が発生した際の被害状況を記録し、今後の防災対策に役立てることもできます。
その他
文化財を計測することで、保存や修復のためのデータとして活用することができます。また、シンボリックな構造物のデータは、プロジェクションマッピングなど、映像やイベントの分野でも活用されています。